令和５年10月１日よりインボイス制度が開始されました。令和５年10月末時点で、適格請求書発行事業者の登録数は400万件を超えており、登録の必要性を感じた事業者の多くが既に登録を済ませていると思われます。

　適格請求書発行事業者の登録受付は、令和３年10月１日に開始されたのですが、初期の段階で登録申請を行った事業者に対して税務署が発行した登録通知書では、登録番号の13桁の数字が「－」（ハイフン）で区切られていました。ところが、正式な登録番号は「－」は入らず、「Ｔ＋13桁の数字のみ」だということです。

　例（当事務所の登録番号）：T8810665609770

　発行したインボイスに記載した登録番号に「－」が入っているからといって、直ちに無効になるということはありませんが、取引先からは問い合わせ等があるかもしれません。初期に登録を済ませた方もインボイスを発行する際は、登録番号に「－」を入れないようにされたほうがよろしいかと思います。

※取引先が発行したインボイスに記載されている登録番号が正しいかどうかは、国税庁が開設している適格請求書発行事業者公表サイトで確認することができます。インボイスを発行できるのは、あくまで登録を受けた適格請求書発行事業者のみです。適格請求書発行事業者でない事業者がインボイス類似書類を発行すると50万円以下の罰金刑または１年以下の懲役刑に処される可能性があります。